あがり症の治療は病院の何科? 東京での病院選びのポイントも調べた
あがり症は、一般的には自分でいろいろな対策を試しながら改善していくものですが、極度のあがり症で、日々の生活も間々ならない人には、病気として医師による治療が勧められています。
そこで
・あがり症を治療するには、病院の何科を受診すればいいのか?
・病院を選ぶときのポイントはどんなことか?
東京都内のいろいろな病院のホームページやネット上の口コミ・評価などを細かく調べて、自分なりにまとめてみました。
病院選びの基本的な部分ですので、東京にお住まいでない方にも参考にしていただけると思います。
なお、この記事は、私の実体験に基づくものではありませんので、その点をお含みおきいただけますと幸いです。
あがり症を治療するには、病院の何科を受診すればいいのか?
あがり症の治療は、心療内科か精神科で受けることができます。
東京都内ですと、「心療内科と精神科」を専門にしている病院やクリニックが多いようです。
医学的には、あがり症のことを社交(社会)不安障害というそうです。
病院の選びのポイント
@口コミについて
病院の口コミは、「病院名」や「病院名 口コミ」で検索すると、病院の評価サイトやGoogleのクチコミ欄にたくさん出てくると思いますが、悪い口コミがまったく無いという病院はほとんどありませんでした。
これは、あがり症のような精神的な疾患は、特に医師との相性が大きく影響してくるためではないかと思いました。
あがり症の治療を成功させるには、医師と患者の信頼関係をいかに築けるかが、大きなポイントといわれています。
医師は、患者と良好なコミュニケーションをとりながら、患者の物事に対する考え方の見直しや科学的な治療法を提案してくれます。
患者は、その方針に納得して治療を続けることで快方に向かっていけるわけです。
ですから当然、医師と患者の相性が良いことが大前提になってきます。
どんなに優秀な医師であっても、人間です。
患者だって、性格も生活環境も違う人間。
馬が合わないことだってありますよね。
それが、たとえ人気の病院でも、悪い口コミがポツポツと出てくる理由ではないかと思いました。
ですから、口コミを病院選びの参考にする場合、1つ2つの悪い口コミは、あまり気にしない方がいいかもしれません。
A医師について
@女性医師
女性の方が受診する場合は、やはり女性の先生が話しやすいかもしれませんね。
心療内科や精神科には、女性医師も多いようです。
病院やクリニックのホームページにも、女性医師在籍などと書かれていることがあるので確認してみましょう。
A医師の人数
在籍する医師が、一人なのか複数なのかを知っておくことも大切です。
あがり症を克服するためには、患者と医師の相性が大きく影響してきます。
医師が複数いるところでは、患者の申し出で、担当医師を変えてもらえる病院が多いようです。
B好感を持たれる医師の患者対応とは
口コミの中から、好感を持たれる医師の患者対応を抜粋してみました。
- 人当たりが良い
- 親身になって話を聞いてくれる
- 患者に寄り添ってくれる
- 共感したり、励ましたりしてくれる
- 聞きたいことや話したいことがあるときには、診察時間を充分とってくれる
- 自分から話せないときに、いろいろ話題を出してくれる
- 説明が分かりやすい
- 具体的な改善策を示してくれる
- 薬をたくさん出さない
- 減薬を目指してくれる
- 調子が悪くなったときなど、予約が無くても診てもらえる など
Bプライバシーについて
病院に行くときって、そこでプライバシーがどのくらい守られているのか、すごく気になりますよね。
例えば
・名前で呼ぶ
一番イヤなのが、人前で何かと名前を呼ばれることではないですか。
「○○さん診察室にお入りください」「○○さん保険証お返しします」・・・とか
今は、ほとんどの心療内科や精神科が、番号で患者を呼ぶようですが、念のため事前にホームページや電話で確認しておいた方がよさそうです。
・診察室での話し声が聞こえる
診察室の会話が、待合室まで漏れてくる病院って、たまにありますよね。
これは行ってみないと確実には分からないですが、診察室の壁やドアに防音対策をしている病院もあるようですので、気になるようでしたら、ホームページや口コミにそれについて書かれてないか、あるいは思いきって、電話で院内の状況を確認してみてもいいかもしれません。
・病院に入りやすい状況か
病院の前にドカンと「心療内科」とか「精神科」という看板があったら、入りにくくないですか?
まして人通りの多い所だったら、なおさらですよね。
東京都内の場合、多くの病院やクリニックが駅の近くのビルの中にあるようです。
それぞれのホームページや口コミを見ていくと「ビルの中には、いろいろな診療科目の病院が入っているので、人目を気にしないで入りやすいです。」とか「病院の入り口ドアには、診療科目は書いてありません。」などの情報がのっている場合がありますので、その辺を参考にされてもいいかもしれません。
あるいは、病院の前まで一度行ってみるのもありですね。
C電話対応について
電話対応って、患者にとっても病院にとっても凄く重要ですよね。
患者がその病院と初めてコンタクトをとるのは、電話がほとんではないでしょか。
そのとき、嫌な印象で「この病院ダメ!」ってなってしまうことだってあるでしょう。
電話に出る受付の方は、病院の顔です。
誠意ある丁寧な対応を心がけてほしいですよね。
でも、受付の方があまり感じよくなくても、先生が親身になって患者に寄り添ってくれる素晴らしい方ということもあります。
ですから電話対応など、受付の方の問題で、その病院を受診するのをやめてしまうのは、もったいないと思います。
目に余るほど横柄で、患者の話しに聞く耳を持たないような状態であれば仕方ないと思いますが、なんとか許容範囲におさまるのであれば、一度先生に会ってみることをおすすめします。
病院によっては、患者の口コミに敏感で、スタッフ教育に反映させているところもあるようですよ。
D受付スタッフの振る舞いについて
受付スタッフの振る舞いについては、やはり対面してみないと分かりませんが、医師に対する評価に次いで多くの口コミが投稿されていますので、参考にしてみてもいいかもしれません。
例えば
- 対応が優しくて安心できる
- 明るく気持ち良く接してくれる
- とても感じがよく親しみやすい
- テキパキしている
- 高圧的でイラッとする
- 笑顔がなく感じが悪い
- 対応が事務的で冷たい など
E待合室について
病院の状況によっては医師に診てもらうまで、1時間とか2時間待つような場合もあるようですが、そのとき過ごす待合室の様子も気になるところですね。
例えば、こんな口コミがありました。
- 清潔で気持ちがいい
- ソファーの座り心地がいい
- イスが一人がけ用なので気を使わなくてすむ
- BGMが安らぐ
- 解放感があって雰囲気がいい
- 部屋が狭く窮屈
- スタッフ同士の雑談がうるさい など
F一般診療以外の診療やプログラムについて
心療内科や精神科の病院やクリニックの中には、院内での一般診療の他にも、患者を後押ししてくれる取り組みを行っているとことがあります。
・訪問診療、オンライン診療
「病院に行くのが面倒。辛い。」なんて思うときなどに利用できます。
(ただし、初診の場合は不可のようです)
・復職支援プログラム(リワークプログラム)
心療内科や精神科での治療によって回復傾向にある休職者の方を対象に、復職(リワーク)に向けた支援を行うためのリハビリテーションプログラムです。
病院やクリニックの付属施設で実施されることが多く、実際の職場を感じさせる設定で、通勤や人間関係などへの適用能力を再構築していきます。
医師や看護師に加えて作業療法士や臨床心理士などが、協力して支援を進めます。
G診療時間について
仕事や学校で、なかなか昼間に通院できない人には、夜間診療を行っているところがおすすめです。
午後10時まで診療している病院もありますので、確認してみましょう。
逆に、夜間診療を行っているところは、昼間が空いていて狙い目という情報もありました。
H予約について
人気の病院は、数週間あるいは数ヶ月、初診の予約がとれない病院もあります。
また、コロナ禍での対応も加わって多忙を極め、初診はとらないという病院もありました。
逆に、初診でもメール予約できる病院もありました。
病院によって事情がいろいろあると思いますので、必ず事前に電話で確認してから受診するようにしましょう。
いかがでしたか。
あがり症を治療してくれる病院選びのポイントをご紹介しました。
あがり症に限らず他の病気でもそうですが、病院選びのポイントの中で特に重要なのは、医師との相性だと思います。
あなたは医師を信頼し打ち解け、医師はあなたに親身になって寄り添う。
少し遠回りすることがあるかもしれませんが、そんな関係に、きっとあなたは出会えるでしょう。