あがり症で顔が赤くなる! 人前で赤面しないコツとは?
人前に出たり、女性と話しをするときなど、「顔が赤くなってる。どうしよう。」ってドキドキすることはありませんか。
これもあがり症の一種で赤面恐怖症といわれています。
あがり症の人は、赤面も気にされている人も多いようです。
緊張で顔が紅潮するのは自然な反応なのですが、気にするあまり、ますます赤くなってしまうということも・・・
これが赤面恐怖症のやっかいなところですよね。
そこで、あがり症で顔が赤くなることにお悩みの人に、人前で赤面しないコツをご紹介していきます。
人前で赤面しないコツとは?
赤面は、緊張で交感神経(体を興奮させる神経)が活発になると、顔の毛細血管が広がって血液がたくさん流れ込むことでおこるそうです。
人前で赤面しないコツとしては、普段から継続的に取り組んでおいた方がよいものや、即効性のあるものなど、いろいろあります。
ご自分に合いそうなものを試してみてください。
人前で赤面しないコツ@ 腹式呼吸で深呼吸する
腹式呼吸法で交感神経を鎮めます。
- まずは、息をすべて吐き出す。
- 下腹に空気を送り込む意識で、ゆっくりと4秒ぐらいかけて鼻から息を吸う。
- 下腹をへこますように8秒ぐらいかけて口から息をはく。
※深呼吸は、息をすべて出し切ることがポイントです。
できればこれを毎日、リラックスしている時間帯に3〜4分続けてみましょう。
これを習慣づけていくことで、緊張しにくい落ち着いた精神状態を保てるよういになっていくようです。
また、緊張しそうな雰囲気を感じたら、そのとき数回やってみるのもOKです。
人前で赤面しないコツA 冷却シートを貼る
赤面しそうな場面にのぞむ前に、熱さまシートや冷えピタなどの冷却シートを首の後ろに貼っておきます。
赤面は、頭にも血が上って脳の温度を上げるため、冷却シートを首に貼って血管を冷やします。
首の後ろなら、目立たないですよね。
人前で赤面しないコツB 手のツボを押す
手のツボを押して交感神経を鎮めます。
即効性のあるものや、普段からやっておいた方がよいものがあります。
詳しくは、こちらの記事をどうぞ >>> 「緊張を和らげる体のツボ」 おすすめの2ヶ所
人前で赤面しないコツC メイクで隠す
これは主に女性向けだと思いますが、あくまでも一時しのぎの対策ですので、根本的な改善策も並行して行っていってください。
私はメイクについてよく分かりませんが、こちらのサイトがとても参考になりそうな感じです。
>>>【原因と対策】顔が赤くなりやすい人に効果的なベースメイクのコツ3つ
人前で赤面しないコツD 医療機関などでカウンセリングや投薬を受ける
いろいろな赤面対策をしても効果が見られない場合や、病的な症状を感じる場合などは、ためらわずに医療機関などで相談してみましょう。
心理カウンセリングや薬物療法など、相談者に寄り添った対応がしていただけると思います。
こちらの記事も参考になります >>> あがり症の治療は病院の何科? 東京での病院選びのポイントも調べた
「あがり症で顔が赤くなる! 人前で赤面しないコツ」をご紹介させていただきました。
赤面症の人は、あがり症の人がほとんどではないでしょうか。
ですから赤面対策として、あがり症自体を治すことも非常に有効になってきます。
当サイトでは、いろいろなあがり症対策を掲載しておりますので、ぜひご参考にしてください。
「赤面症」を改善・克服した人の体験談
赤面症に長年悩んでいた人達から、とても参考になる体験談が聞けました。
- 赤面したのは「どんな場面」でしたか? また、赤面の状態は「どんな感じ(程度)」でしたか?
- あなたがつかんだ、赤面しない方法やコツを教えてください。
- それを行った結果、赤面症はどのように変化しましたか?
以上について、皆さんにお話しいただいたので、ご紹介します。
Aさん 20代 女性
【赤面したのは「どんな場面」でしたか? また、赤面の状態は「どんな感じ(程度)」でしたか?】
昔から人前に出て何かをするときや、注目されたりする場面で、手汗をかいて耳が赤くなり、ひどい時は「顔が赤いよ!」と周りから指摘されるほどでした。
【あなたがつかんだ、赤面しない方法やコツを教えてください。】
気分が落ち着くように、人前に出る前のルーティンを2つ決め、状況によって使い分けました。
1つは、リップクリームとハンドクリームを塗り、小声で「大丈夫」とつぶやきながら胸をトントンする。
もう1つは、ポケットに好きな香りのアロマを染み込ませたハンカチを忍ばせておき、直前にそのハンカチを口元に当てて深呼吸を2〜3回する。
「これを先にしておけば大丈夫、失敗しないよ」と自分に言い聞かせながら行いました。
【それを行った結果、赤面症はどのように変化しましたか?】
事前のルーティンをすることで、顔がカーッと熱くなる感じが減ったように思います。
まだ赤くなることはありますが、回数的には減ってるように感じます。
「大丈夫、大丈夫」と言い聞かせることで、気持ちの面でも強くなれた気がします。
Bさん 40代 男性
【赤面したのは「どんな場面」でしたか? また、赤面の状態は「どんな感じ(程度)」でしたか?】
記憶としてよく残っているのは、僕が小5で転校した時の自己紹介でのことです。
その時の僕との出会いを後の卒業文集で書いてくれた漫画好きの子がいて、彼女がイラストで僕の顔を真っ赤に描いていました。
自分でも人前に立つと、そういう感覚は持っていましたが、客観的にもそう見えていたんだなと初めて自覚した思い出です。
その後の学生時代にも、たかが数十人のクラスメイト相手なのですが、教壇側に立って、何かの発表や進行などをやらされる時は、緊張で顔がこわばって赤面していました。
【あなたがつかんだ、赤面しない方法やコツを教えてください。】
目の前のことを矮小化するのが、僕にとっての赤面しないコツです。
例えば、マイケル・ジャクソンがワールドツアーで、すごいパフォーマンスを期待している超満員の観客に応えなければならない重圧に比べれば、自分の今の状況なんて取るに足らないことじゃないかと考える。
また、自分の人生全体の中で考えれば、今のそれが、うまくいこうと失敗しようと全然たいした問題ではないんじゃないかと考えるんです。
自分が思ってるほど、人は僕に興味もないし、気にもとめてない。
そういう見方をすると、気持ちが楽になって落ち着きます。
あとは、とにかく場数を踏んで、そつなくこなせた成功体験を積み重ねていくしかないですね。
【それを行った結果、赤面症はどのように変化しましたか?】
僕のような一般の社会人が普通に体験するであろう、会社のプレゼンとか、冠婚葬祭での代表挨拶といったようなことでは、緊張が全くないということではありませんが、自分の感情をうまくコントロールして落ち着いて対応できていますし、その結果、赤面するようなこともなくなりました。恥ずかしいとか緊張するとかで満たされていた感情が、今では感情全体のほんの一部でしかない状態にできている感じです。
Cさん 40代 女性
【赤面したのは「どんな場面」でしたか? また、赤面の状態は「どんな感じ(程度)」でしたか?】
何かを発表する場面、指名されたとき、日常会話の中で自分の名前が出たときなどです。
心臓が跳ね上がり、言葉が出てこなくてモゴモゴすると、周囲の視線が気になって、顔が熱く赤くなり、額からは汗がダラダラ・・・
あだ名が「おサルのもんちゃん」でした。
【あなたがつかんだ、赤面しない方法やコツを教えてください。】
人前で話す機会が多い役職についてみる、というスパルタ方式を試しました。
学生のときには生徒会、社会人になってからは教育関係の仕事につきました。
たとえ5分のスピーチでも必ず事前に原稿を作りました。
黒板用の原稿ももちろん用意しますし、ジョークだって原稿に盛り込みます。
その原稿を作るときに、どんな質問がきても大丈夫なように下調べをしておきます。
あとは、その場で棒読みするだけで、自分が何を話しているのかは夢中でよく分かっていません。
でも、そんなことを繰り返して40歳になる頃には、赤面症は治り、さらに人に話し方の指導をすることができるまでになっていました。
ちなみに、日常生活では無口なままですし、いきなり話題を振られても返答できないことに変わりはありません。
ただ、他人は私の返答内容にそれほど興味がないことをもう理解しています。
【それを行った結果、赤面症はどのように変化しましたか?】
最初は、原稿があっても赤面症に変化は見られませんでした。
次に、原稿の中のいくつかの言葉を暗記する頃になると、原稿さえあれば、顔が赤くならないことが分かりました。
すると、少し聞いている人の顔が見えるようになりました。
それを15年位繰り返すと、自分の専門分野で使う言葉については、ピアノの楽譜のように原稿に頼らなくても言えるようになり、自信をもって話すことができるようになりました。
ただ、これは仕事の時の話で、日常生活で完全に赤面症が治ったわけではありません。
自分の専門分野以外で人と普通に会話をするのは苦手て、やはり顔が赤くなるので、ほとんど聞き役ですが、意外に聞き役はニーズがあるようで、何とか社会生活を続けられています。
皆さん、本番前のルーティンを考えたり、自分の置かれた立場を見つめたり、徹底的に原稿を作り込んだりと、いろいろ考えて努力されたようですね。
「鈍感になること」が赤面症の根本的な改善策
私も赤面症でした。
会社の研修会で講師から、自分に意見が求められそうな雰囲気になって、とたんに顔がポーッと火照ってきて、赤面してるなと感じました。
自分が紅潮してる顔なんて、見たこともありませんでしたが、アパレル系の研修会だったせいか、たまたま私の横の通路にスタンドミラーが何台か寄せてあったんです。
そこには鏡を見つめる私の顔が映っていました。
自分の置かれた状況も忘れて、見入ってしまいました。
「えっ? そんなに顔赤くないじゃん!」と思いました。
気にする程のものではなかったんです。
以前、自分が赤面してることを人から指摘されて知りました。
自分は人前ですごく緊張するし、顔も火照る感じがあったので、そうなんだと思っていましたが、実際に自分で見てみると、大したことはなかったんです。
よく考えてみると、だれでも日焼けしたときには顔が赤くなるし、運動した後とかにも赤くなりますよね。
私の赤面は、その程度のものだったんです。
その体験のお陰で、以降は赤面をあまり気にしなくなったと思います。
講師から「あなた何見てるの?」って言われたときは、ドキッとして我に返りました^^
なかなか自分が赤面してるときの顔って、見ることはできないと思いますが、チャンスがあったら、自分がどんな感じに見えているのかを確認してみるといいかもしれません。
また逆に、大勢の中で人をよく観察してみるのもおすすめです。
赤みがかった顔の人って、わりといるんですよ。
でも、人のことはあまり気にしないから、よく観察してみて初めて気がつく。
そんなものなんです。
だから、自分は赤面してて、「みんなが心の中で笑ってる」「変に思ってる」なんて気にして萎縮しちゃうなんてバカバカしくありませんか。
ムダな心配だと思いませんか。
この「人間観察」を何度もやっていると、赤面を気にすることが、どんどん無意味に思えてきますよ。
赤面対策はいろいろありますが、つまるところ「鈍感になりましょう」ということだと思います。
人の目は気にせず「わが道を行く」です。
私は、これが赤面症の根本的な改善策だと思っています。
「人は他人をそんなによく見ていない。」「赤面って、だれでもなるんだ。」「大したことないんだ。」と思えるようになれば、赤面症が見る見る改善していくこと間違いありません。