あがり症に効く食べ物とは? 緊張をやわらげる対策は食にもあり!
あがり症に効く食べ物とは?
私たちが毎日とっている食べ物は、当然体の環境にも大きな影響を与えていますから、あがり症や緊張に作用するものを積極的に食べることで、あがりづらい自分を手に入れることが可能なんです。
人前であがったり緊張したりというのは、脳内物質がバランスを崩してしまうことで起こります。
例えば、脳内の神経伝達物質であるセロトニンには、精神をリラックスさせる作用があります。
このセロトニンが不足すると、いつも神経が緊張しやすくなって、わずかなことでもあがってしまい、顔や手足がこわばるという症状が起こりやすくなります。
このセロトニンという物質は、脳内で作られます。
これにはトリプトファンという物質が不可欠で、トリプトファンとビタミンB6が結合することで、セロトニンができるんです。
ですから、普段からトリプトファンを多く含む食べ物をとると良いでしょう。
また、神経のイライラを解消させる効果のあるカルシウムやマグネシウムなどもおすすめです。
あがり症に効く食べ物@ トリプトファンを多く含む食べ物
・マグロやカツオの赤身
・鶏のむね肉
・豚ロース
・納豆 豆腐 豆乳 などの大豆製品
・牛乳 チーズ ヨーグルト などの乳製品
・ピーナッツ アーモンド カシューナッツ などのナッツ類
気軽にそのまま食べられて、スーパーで購入しやすい食材もたくさんあります。
例えば、バナナや牛乳
忙しい朝でも食べやすいですし、トリプトファンやビタミンB6などのセロトニンを作る成分が全部入ってます。
バナナを食べながら牛乳を飲む。
これって、最強の組み合わせなんです。
ただ、カロリーが高いので食べ過ぎには気をつけてくださいね。
牛乳はお腹が痛くなるから苦手という人には、チーズやヨーグルトがおすすめです。
お腹のゴロゴロや腹痛は、牛乳に含まれるラクトース(乳糖)という成分を分解するラクターゼという酵素の働きが弱い人に起こります。
チーズやヨーグルトは、ラクトースが少ないので、そんな人のお腹にもやさしい食べ物です。
あがり症に効く食べ物A カルシウムやマグネシウムなどのミネラルを多く含む食べ物
カルシウムやマグネシウムには、セロトニンとは違った、イライラや不安を鎮める作用があります。
◎特におすすめ ⇒ 牛乳 チーズ ヨーグルト などの乳製品
・魚介類 ⇒ カキ しじみ ししゃも イワシ 小魚 など
・海藻類 ⇒ のり 昆布 ひじき あおさ ワカメ など
・緑黄色野菜 ⇒ ほうれん草 カイワレ大根 春菊 小松菜 チンゲン菜 など
外でも手軽にとれるチョコレートもおすすめ!
チョコレートに含まれるカカオポリフェノールやテオブロミンが、緊張をやわらげて集中力を高めてくれます。
特に面接やプレゼンの前には◎
ルックチョコなら2〜3個、板チョコなら1/4ぐらい食べればいいかもしれません。
甘いものを口にすると、ホッとしますよね。
あがり症に効く食べ物B 飲み物編
上記の牛乳や豆乳以外のあがり症に効く「飲み物」です。
・ハーブティー(ジャスミン、ラベンダー、カモミール、レモンバーム など)
・ココア
・炭酸水
・オレンジジュース など
@炭酸水は特におすすめです。
意外にも炭酸水に含まれる炭酸ガスは、副交感神経(くつろぎの神経)に作用して、心身をリラックスさせてくれます。
A飲み物は、なるべく無糖や糖分が少ないものを選びましょう。
また、トイレが近くなるかもしれませんので、飲む量はほどほどに
いろいろな食べ物をバランスよくとることも大切
トリプトファンやビタミンB6、またマグネシウムやカルシウムを豊富に含む食材を積極的に食べることは、神経のバランスを整え、イライラや不安を解消する作用が期待できます。
毎日続けてとっていれば精神が安定しやすくなるので、あがり症の人にとってはありがたいですね。
ただ、一つの栄養素だけを集中的にとっても、体内の環境はあまり改善されません。
上記の栄養素を意識して食べながらも、他のビタミンやミネラルなどもバランスよく食べることが、体内環境を理想的な形に近づけるためには大切なんです。
食事でとった栄養分は、その後2時間ぐらいかけて、全身の細胞へ運ばれます。
スピーチやプレゼンなど、あがりやすいイベントがある場合、食事はその1〜2時間前に済ませておくのが理想的です。
いかがでしたか。
「あがり症に効く食べ物」をご紹介しました。
ただ、あがり症に効く食べ物を毎日食べても、緊張しやすいことや、あがりやすいことが、一朝一夕に解消できる訳ではありません。
あがり症に効く食べ物を意識してとりながら、他のあがり症対策も併せて行っていくことで、人前でもあがり難い自分へと近づくことができると思います。