緊張で食べれない! 会食恐怖症の原因と対策
会食のときって緊張しますよね。
中には、緊張で食べれない人もいるんです。
人前で緊張して「食べれない!」ことを会食恐怖症といいます。
最近は、会食恐怖症で悩む人が増えているとか。
会社の上司とか取引先の接待とか、ビジネスだけの会食に恐怖を感じる人もいれば、友達や恋人などのプライベートで仲がいい相手とも、恐怖で食事ができない人まで、その程度は人それぞれのようです。
会食恐怖症になると、他人と一緒に食事をすることにストレスを感じて、拒否反応が出てしまいます。
人によっては、食べ物を見たり、ニオイをかいだりするだけで気分が悪くなって、食べれないという症状が出てしまう人も。
これは、老若男女を問わずに発症するもので、20代のころから悩んでいるという人は多いですし、30〜40代になっても、食事で嫌な経験をしたことがきっかけで発症する人もいるようです。
ここでは、会食恐怖症の原因と対策をいろいろご紹介します。
緊張で「食べれない!」原因とは
緊張で食べれない原因には、いろいろなものがあります。
原因1 食べ物を残したらイケナイという脅迫観念を持ってしまうことです。
子供の頃に、食べ物を残したことで学校の先生や親から叱られたとか、友達にバカにされた、などのトラウマ的な経験からの脅迫観念です。
原因2 たくさん食べなければ男じゃないという恐怖心です。
男性は子供のころに「たくさん食べなければいけない」と教えられることが多いですし、少食は男じゃないみたいに言われることもあります。
これが、もともと少食の人にとっては、精神的なストレスとなってしまうわけです。
原因3 食べる作法やマナーが気になる場合
音を立てて食べるのはマナー違反とは知っていても、静かに食べることが難しいと感じる人は多いです。
以前、音を出して食べていたら嫌がられたり、指摘されたりしたことがトラウマになってしまうこともあります。
また、フォーマルな店で食事をしたとき、マナーを知らずに恥をかいた等、その経験がきっかけになることも少なくありません。
原因4 食事中に会話が上手くできないこと
上司に食事へ誘ってもらったのに、黙って食べてたら「あまり美味しそうじゃないね。」なんて言われたらどうでしょう?
自分では無礼にするつもりはなくても、ネガティブなことを上司から言われるとショックですし、その後の人間関係にもマイナスの影響が出てしまうかもしれませんよね。
それを考えるから、人前で食事をすることに恐怖を感じるようになってしまうのです。
緊張で「食べれない!」会食恐怖症の効果的な対策とは
会食恐怖症は、精神的なトラブルといっても過言ではありません。
それぞれの症状に応じて、改善を目指しましょう。
当たり前のようなことばかりですが、軽視せずに続けてみることが大切です。
対策1 食事に対する考え方を変えて、相手に事情を伝える
日本人は、料理に対する感謝の気持ちから「食べ物を残したらイケナイ」とか、「たくさん食べなきゃダメ」という精神論を、子供のころからたたき込まれてきました。
この美徳が罪悪感を招いて、苦しんでる人が多いんですよね。
食べ物を大切にするのはいいことですが、考えてみてください。
人によって食べられる量も違うし、苦手な食べ物もあるでしょう。
何かの理由で食事制限してる人もいるかもしれません。
ですから、無理に食べて気分が悪くなったり、健康を害したら元も子もないんです。
会食相手には、「私、少食なんです。」とか「○○中なんで」とか、食べ残す理由を話して理解してもらいましょう。
それで、いいんです。
皆さん、分かってくれるはずです。
それでも、食べるように強要してくる相手だったら、そこまでの人。
以後その人とは、一切食事をしないか、それが無理なら、何を言われても無視しましょう。
よほどの人でも、そこまでされたら悟るでしょう。
対策2 食べ物の残し方・食べ終わりのマナーに気を配る
食べ残しを人に見られるのって、恥ずかしいものですよね。
でも、食べ物の残し方と食べ終わりのマナーに、ちょっと気を配るだけで、スマートに見せることができます。
少し気が楽になりますよ。
@ 食べ残しは、皿のすみにキレイに寄せる
A 箸やナイフ・フォーク、食器類をきれいに揃える
こうすれば、食べ散らかしたままより、はるかに印象がよくなります。
テイクアウトできるお店でしたら、それを利用するのもいいですね。
食べ残しのテイクアウトは、ぜんぜん恥ずかしいことではありません。
アメリカでは、食べ残しがあれば、持ち帰るかどうか店員さんが必ず聞いてきます。
ドギーバッグという持ち帰り用の袋や箱が、当たり前のように常備されているんです。
フードロスの対策にもなりますから、日本もだんだんそうなるかもしれません。
余談ですが、中国では出された食べ物は完食せずに少し残すのがマナーだそうです。
「食べきれないほど出していただいて、十分満足しました。」という感謝の意味らしいです。
対策3 食事のマナーを学んで自信をつける
食事のマナーを学んで自信をつければ、会食の恐怖心もきっと薄らいでいきます。
食事のマナーを身につけるには、本格的に教室に通うのもいいですし、手軽に本やネットで学ぶのもありですね。
参考
「パコマ」というサイトのこちらの記事がとても分かりやすく詳細に説明されています。
【料理別】食事マナー&NG集〜完全保存版〜
「ちょこっとTV 井垣利英」さんのユーチューブチャンネルでは、食べ物ごとのキレイな食べ方が簡潔に紹介されています。「なるほど!」がいっぱいです。
対策4 会話のネタを考えておく
会食のとき、なかなか自分から話し出せないという人、多いのではないでしょうか。
話題も無いし・・・
「それが原因で、会食嫌いに」 なんてことも?
会食では、全員に向かって話しかけるって勇気のいることです。特に控え目の人は。
これ、やらなくていいです。
隣になった人と話せばOK!
その話しに、みんなが乗ってくることもありますよ^^
ただ、ここで問題になるのが、話題(会話のネタ)です。
事前に考えておけば、気持ちにも余裕ができて、きっと会食恐怖もやわらぐでしょう。
ちょっとシチュエーションは違いますが 「会話に詰まったときの鉄板ネタ」は、こちらの記事をどうぞ
>>> 会話に詰まったら、鉄板ネタで切り抜ける
対策5 普段から少しずつ会食を練習しておく
いきなりフォーマルな店で、しかも仕事の取引先の人と食事をするのでは、誰だって緊張しますよね。
まずはカジュアルな店や場所で、仲良しの友人と一緒に食事をすることから始めましょう。
いろいろな店や場面を経験しながら、少しずつレベルアップしていけば、人前で食事することの恐怖心が薄らいでいきます。
対策6 病院で相談する
どうしても改善できない場合は、病院で相談してみましょう。
症状に合った薬の処方や改善に向けたアドバイスをしてくれます。
抗不安薬や抗うつ薬などを飲むことで、精神的なストレスが軽減されて、会食の場でも緊張せずに食べられるようになることが期待できます。
こちらの記事が参考になります
>>>あがり症の治療は病院の何科? 東京での病院選びのポイントも調べた
いかがでしたでしょうか。
「緊張で食べれない!」会食恐怖症を改善するためには、やはり努力は必要です。
会食が苦手だからといって、それを避けるのは考え物。
人前での食事をしなければ、恐怖心をあおられることはないでしょう。
でも、それでは社会人として充実した楽しい毎日を送ることが、どんどん難しくなってしまいます。
失敗して当たり前と開き直って、できることから対策を始めてみましょう。