人が見てると字が書けない! 書痙(しょけい)とは 治し方は?
書痙(しょけい)とは、人が見てると字を書こうとしても、手が震えて字が書けないという症状です。
一人でリラックスしている時なら問題なく書けるのに、人が見てると字が書けないという人は、意外とたくさんいます。
何を書けばいいのか分からなくなってしまうのではなく、緊張することで手が強張ったり震えたりして、うまく書けなくなってしまうという症状が起こります。
書痙には、「一人の時には書けるけど、人が見てると字が書けない人」と「一人の時でも字が書けない人」の2種類があり、それぞれで原因が異なります。
ここでは、書痙(しょけい)の治し方をご紹介しますが、まずは、その原因から見ていきましょう。
書痙の原因は?
書痙になる原因は、主に2つあるようです。
一つは精神的な原因、もう一つは、脳内が正常に機能しなくなってしまう疾患によるものです。
書痙の原因1
精神的なストレス
普段からあがり症だったり、自分の文字にコンプレックスを感じていたりすると、それが精神的なストレスになって書痙を発症することがあります。
また、例えば過去に自動車事故を起こして、その時ハンドルから手に強い衝撃を受けると、それがトラウマとなって、書痙を発症することもあります。
一人の時は文字を書くのに問題ないけど、人が見てると字が書けないという人は、この精神的な原因によるものかもしれません。
書痙の原因2
ジストニアによるもの
一人でいる時でも手がこわばって字が書けない人は、ジストニアが原因で書痙が起きているのかもしれません。
この場合、手だけでなく、足や体幹に発症することもあって、自然治癒が難しいこともあるようです。
気になる人は、病院を受診してみてください。
書痙の治し方は?
書痙の治し方には、いくつかの方法があります。
書痙の治し方1
ペン字を習う
自分は字が下手だと思い込んでいたり、人から「字が汚いね」とか言われたことがトラウマになっている場合には、そのコンプレックスを解消することで書痙を克服することも可能です。
通信教育などでペン字を習えば、何歳からでも文字の癖が直せて、整った文字が書けるようになるので自信がもてます。
参考
ペン字を習うなら、大江静芳先生のユーチューブチャンネルがおすすめです。
ペンの持ち方から美文字の書き方、宛名や祝儀袋の書き方などなど
とても明快に有料級の書の技術が、優しい口調で解説されています。
今までの自分の字は、いったいなんだったの?って思わされますよ。
静芳(せいほう)のYouTube書塾
書痙の治し方2
考え方を変える
自分の考え方を変えることで、書痙を改善することもできます。
字が上手くないことにコンプレックスを持っていたり、他人から字が下手だと思われないか不安を感じている人は、書痙にかかりやすい傾向があります。
できれば、たかが文字だと割り切るとか、手書きではなくてパソコンで作った書類を使うとか工夫して、発想の転換を図りましょう。
それによって気持ちが楽になり、書痙を軽減することもできます。
結婚式やお葬式とかで、受付係をやってみればわかりますが、担当者は、いちいち字の上手い下手なんて見ていません。
必要な所に文字を埋めてもらえば、それでいいんです。
「人が見てる」って、そんな漠然としたものなんですよ。
そう考えると、今までの自分の緊張は「なんだったの !?」って思いませんか。
書痙の治し方3
カウンセリングを受ける
過去のネガティブな経験やトラウマが原因の場合は、心理的なカウンセリングを受ける方法もあります。
即効での完治はなかなか難しいですが、書痙に限らず、精神的なストレスやあがり症の根本的な原因を探って、治し方を見いだせるという点で、オススメの方法でもあります。
病院でのカウンセリングであれば、状況に応じて、不安や恐怖心をやわらげるために、抗不安薬や抗うつ薬を使った治療が行われることもあります。
書痙の治し方4
病院でボトックス注射や手術療法を受ける
一人でリラックスしている時でも、緊張で手がこわばってしまうなどの症状がある人は、ジストニアが疑われるそうです。
ボトックス注射による手の筋肉の緊張をやわらげる方法や、脳外科的な手術もあるようです。
いかがでしたでしょうか。
人が見てると「字が書けない!」書痙(しょけい)の原因と治し方をご紹介しました。
書痙を治すには、まずは原因をしっかり知ることが大切です。
自分でもよく分からない場合は、カウンセラーなどに気軽に相談してみましょう。
きっと希望が見えてきますよ。
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